AppLiftのつぶやきシリーズにようこそ。このシリーズでは、AppLiftの核心メンバーから読者の皆様にモバイルに対する全てをお魅せしたいと思います。この記事で、AppLiftのCEO兼共同設立者がRTBの利点や、RTBを使うことでなぜ広告主にモバイル動画を採択させることが出来るのかを説明します。この記事はもともとExchangewireに掲示されたもので、こちらでもご確認頂けます。
モバイル動画のリアルタイムビディングは上り調子です。これは媒体と広告主両方にとって大変良いことです。
RTBはいつ、どこで、どのプライスでインベントリを購買するかのコントロールが可能なので、広告主にとって非常に有益です。この機能で、掲載頻度設定、広告順番指定、ファーストやサードパーティーデータを使い購買決定を知らせるなど、より先進的な購買ストラテジーを実行することができます。
このような利点によって、広告主はモバイル動画を試してみたり、より多く投資したりすることができます。これはまた媒体にも良いことです。潜在的購買層を広げ、競争入札により、さらに多くのインベントリをさらに高いプライスで販売できるようにしてくれるためです。様々な広告のおかげで、ユーザーに同じアプリインストール広告を繰り返し視聴させる必要がないという利点もあります。
なぜ業界でプログラマチックモバイル動画ブームに起きているのか、そして特に新たな広告主達がどのように投資すれば最高の結果を得られるのか、見てみることにします。
モバイル動画は高いエンゲージメント率やコンバージョン率のため、ブランド広報やパフォーマンスマーケティングにおいて非常に強力なフォーマットです。さらに、可視性が100%で、一般的にプリキャッシュされるので、インターネットの接続が弱い場合にも中断されずに再生されます。利点が多いにもかかわらず、多くの広告主がこのフォーマットに投資するのに時間がかかっていました。ユーザーがモバイルデバイスで消費する時間に比べ、それに相当な予算が配分されていなかったためです。(皆様もご存知の、Mary Meekerがよく引用したモバイル広告の支出ギャップです)
IABの調査によると、プログラマチック動画の購買は2016年に支出された全てのデジタル動画の内41%を占め、この2年間58%の成長率を記録しました。広告主はだんだんプログラマチックに慣れてきており、結果としてモバイル動画インベントリのプログラマチック購買では、この形式の採用が増加しています。そしてこのためのステージをすでに設定しているトレンドも存在します。
1.昨年、モバイル優先エクスチェンジはRTBでインタースティシャル動画広告(「リワード」、「ノン・リワード」ともよく言われます)を使うことができるように技術開発に投資しました。
2.モバイル動画広告ネットワークは、パートナーシップを通じ、もしくは固有のエクスチェンジ技術を開発することで、RTBへインベントリを開放し始めました。
3.媒体はプログラマチックモバイル動画表現のための技術を採用し始めました。モバイルアプリの変更は時間がかかるだけでなく大規模なものです。ディベロッパーはアプリ内で新しい技術を採用し運営する前に、アプリストアでアプリのビルドをアップデートしなければなりません。それから新しい技術の効果を確認するには、ユーザーはアプリを最新バージョンにアップデートしなければなりません。このプロセスは2016年に始まりましたが、これが現在のマーケットにどのような影響を及ぼしているのか、我々も注視しているところです。
新たなモバイル動画広告主のためのアドバイス
RTBは必要な透明性やコントロールレベルを提供してくれるという点で、モバイル動画を試したい広告主に向いているでしょう。ほとんどのモバイル動画購買者はパフォーマンス中心で、アプリのインストールが最も一般的なコンバージョン目標です。しかし、アプリ内インタースティシャル広告を含むモバイル動画インベントリは、ブランドや、インストール以外のコンバージョン(例:アカウント作成、購読、購買、CTA広告)を求める、パフォーマンス中心の広告主にもまた多くの価値が提供できます。
モバイル動画を考える広告主は、体系的なキャンペーンテストを通じたチャンネル評価ができるように、予算を配分しなければなりません。さらに、使用可能な動画広告インベントリを理解することも必要です。
1.プリロール、ミッドロール、ポストロール:この広告は動画コンテンツの前、中間、後に配置されます。このインベントリは一般的にテレビ広告やデスクトップ動画と似ており、一部の広告主はデスクトップキャンペーンの拡張バージョンで購入するため、多くの費用がかかります。
2.ネイティブ動画:デスクトップの「アウトストリーム動画」と同一です。動画プレーヤーはアプリ、もしくはモバイルwebのフィードに直接埋め込まれます。
3.インタースティシャル動画:この広告は全体画面で表示され、可視性は一般的に100%です。ほとんどは待機せずHD動画が再生される、プリキャッシュ広告です。これはデスクトップの世界には存在しないモバイル専用形式で、そのためブランド購買者が広告を試すまで時間がかかります。動画の長さは15~120秒で、15秒、もしくは30秒を超過する広告(掲載位置によります)は通常スキップすることができます。
新しいメディアを理解し、そのテストに費用をかけられると十分に確信を持つまでは時間がかかります。しかし、インタースティシャル動画は実際に、全てのフォーマットの中でも最も効果的だと言えます。
他のフォーマットの動画とは違い、大体のモバイルインタースティシャル動画広告は、動画の最後に「エンド・カード」、もしくは「コンパニオンバナー」があります。このエンド・カードは明確なCTAリンクや広告製品の要約が掲載されており、他の動画広告フォーマットよりもクリック率が高いのがインタースティシャル動画ならではの長所と言えるでしょう。
RTBはキャンペーンや掲載当たり比較的軽費で評価、反復、最適化が可能なので、とても優秀なフォーマットテスト方法です。この利点が、プログラマチック購買に慣れつつある広告主の皆様の動画広告支出増に繋がることを期待しています。